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NPO法人歩かんね太宰府 dwalk.exblog.jp

「歩かんね太宰府」・・・太宰府の新しいまちあるきです。古都太宰府を一緒に歩いてみませんか?


by dazaifuwalk
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まほろばの里あるき(東)のレポートです!

全コースの紹介は、春の「歩かんね太宰府」パンフレットをダウンロード(2.1MB)

「まほろばの里あるき(東)」は、太宰府のまちあるきの基本中の基本でもあるコースです。集合場所の太宰府館から、ボランティアガイドの田島さんを先頭にまちあるきのスタートです。ガイドの田島さんは自前でハンドマイクを持参され、気合が入っています。

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西鉄太宰府駅前にとても立派な灯籠の歌碑があります。

一面目は菅原道真。
「東風吹かば 匂ひおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」

二面目は大伴坂上郎女。
「今もかも 大城の山に ほととぎす 鳴きとよむらむ われなけれども」
               
三面目は仙崖。
「烟たつ かまどの山の 緋桜は 香飯の国の 贈る春風」

四面目は夏目漱石。
「反橋の 小さく見ゆる 芙蓉かな」

私も今までは素通りしていて、歌碑が書かれているなんて気づきませんでした。

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その後、西(筑紫台高校方面)へ歩いていきます。太宰府天満宮の大駐車場を横切り、御笠川沿いの遊歩道を歩きました。
この歩道にきれいなタイルがはめ込まれている事をご存知でしょうか。
太宰府から出土された「蓮華唐花文磚」を復元したもので、磚は現在でいうタイルにあたるものだそうです。(本物は九州国立博物館に展示されています)
のんびりと歩くと色々な発見がありますね。参加者の皆さまもジックリと眺めていらっしやいました。ここからの宝満山の眺めも最高ですよ!!

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遊歩道をしばらく行くと白川橋に。その白川橋を渡り、住宅地に入るとすぐにあるのが「朝日地蔵」です。「朝日地蔵」は、横岳崇福寺を創建した禅僧湛慧(たんね)の墓と言われています。土地の人々は亡きがらを手厚く葬って供養し、後に地蔵を祀ったのが「朝日地蔵」なんだそうです。この日もきれいなお花が添えられていました。地元の人たちのやさしさが伝わってきますね。のどかな田園風景が広がる散歩道を次の目的地「観世音寺」へと向かいます。

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「観世音寺」の境内にある梵鐘(ぼんしょう)は、日本最古の梵鐘で国宝に指定されています。その荘重な音は「日本音百景」のひとつに登録されています。クスの大樹に包まれた境内は、藤、アジサイ、萩、椿、等、季節がやさしく移ろいます。
大きな石が所々に置かれてあいますが.....一つ一つ意味があるんですよ。

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次に戒壇院 (カイダンイン) へ。今日は座禅の日だったので、邪魔にならないように...
「歩かんね太宰府の一行」は静かに横を通り、正面の入り口で解説を.....

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大宰府学校院跡をご存知ですか?国指定史跡の大宰府学校院跡は、今は何もありませんが、とても重要な場所だったそうです。
学校院は西国の役人を養成する機関で、大宰府政庁の東側にあるこの地区は、小字名を「学業」ということから、学校院があったと考えられているそうです。
学生は所定年内に必要な科目を修得した後に、試験に合格すれば役人として採用され、
天応元年(781)には約200人の学生が大宰府に集まったとの記録があり、大宰府が学問の中心地としても機能していたことを知ることができます。

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大宰府学校院跡から太宰府展示館へと歩きます。太宰府展示館では撮影禁止の為、写真は写せませんでした。太宰府にいながらお恥ずかしいことに一度も入った事がなかったのですが、太宰府市周辺地形、政庁跡の模型等が展示してあり、また発掘調査により出土した平安時代の遺構や出土品をそのまま公開しています。太宰府の歴史を最初に勉強するには、一番良い場所でした。参加者の皆さまも"ほ〜、なるほどね〜"と熱心に見学しておられました。(入館料は150円、休館日は毎週月曜日です)

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ラストは大宰府政庁跡(都府楼跡)です。政庁跡の入り口に立って、南の方を向いてみてください。こんもりとした森が見えます、菅原道真公にゆかりのある榎社が見えますよ。大宰府政庁跡(都府楼跡)は、かつては「遠の朝廷(とおのみかど)」と呼ばれ、
九州を治める役所であった大宰府の政庁があった場所です。奈良時代から平安時代にかけて壮麗な建築が建ち並んでいましたが、天慶3年(940)に藤原純友の乱で焼失しました。今は広い野原にレプリカの大きな礎石が並んでいて、往時をしのぶことができます。ボランティアガイド方々の解説はとても奥が深く、参加者の方々もはじめて聞くことばかりのようで、最後まで聞き入っておられました。

太宰府の歴史は、本当に奥が深いです。サポーターである私も同じ場所の解説を何度も聞く機会があるのですが、時代背景が菅原道真公の時代なのか? 平安時代なのか?
いまだに理解できていません。年表を見ながら、日本史の勉強からやり直さなくてはいけませんね。

参加者の皆さまも「歩かんね太宰府」に参加されたことをきっかけに、今まで興味のなかった「日本の歴史(太宰府の歴史)」を、勉強するきっかけになられたのではないでしょうか。

同じコースを1回だけではなく、2回、3回と参加されると、また新たな太宰府の魅力をきっと再発見できると思います。

参加者の方々との"ふれあい"を大切にスタッフ一同、お待ちいたしております。

「のんびりと太宰府のまち歩きを一緒にしましょう!!」

(サポーター:碇)

○その他の写真はコチラから
by dazaifuwalk | 2008-05-01 09:58