2008年春、「歩かんね太宰府」の始まりです!!
2008年4月1日(火) 桜の開花と時をあわせて、今年度の【歩かんね 太宰府】のスタートです。
久しぶりにすっきりした晴。昨秋、55回の計画のうち、雨による中止は2回だけ(実施率96%)という、晴おとこ・晴おんなの「歩かんね」。今年の門出も、空が祝ってくれてるようです。
西鉄都府楼前駅。今日の参加者は14名。オープニングということもあって、ガイド3名、サポーターは9名という豪華さです。西日本新聞社、ケーブルビジョン福岡に加えて、福岡国際大学のデジタルメディア学科の学生さんも取材。なんでもビデオ製作の今年のテーマは、【太宰府のボランティア】だとか。
はじめに冨永代表が挨拶。「『太宰府のよかとこ 案内しちゃろ』の思いで昨年10~12月実施しましたが、プレイベントを加えると800名をこえる参加をいただき、感謝です。今年から、春と秋に案内することになりました。『まち歩きは、まちづくり』の気持ちで、力を合わせていきます。ずっとつづけられるよう、ご声援をお願いします』
今日のコースは歴史の散歩道を中心とした『まほろばの里歩き(西)』です。市川ガイド・山崎ガイドの2班にわかれて、さあスタート。
はじめは、駅の北側100mほどの「一の鳥居」。博多から南下してきた宰府詣の道が、東に折れる地点。太宰府天満宮までは、まだ2キロ以上ありますが、ここが結界。(早速、なんですかと質問→俗界と神域との境界のことです、とのこと)昔の人は、ここで体を清めたり、衣服をあらためたりしたそうです。
「刈萱の関跡」で石堂丸の物語を聞いてから、一路「水城東門跡」へ。
普通は南側から見ることの多い水城を、今日は北側から見学。ここには、最近あたらしい案内板が整備されました。そこから水城に沿って、一列に伸びる桜並木を鑑賞します。まさにこの季節だけの楽しみ。桜は水城にもよく似合います。
歴史の散歩道を少し外れて、「国分尼寺跡」を経由して、「国分寺跡」へ。
巨大な塔の礎石の解説をききながら、ここに建っていたと伝えられる「七重の塔」の威容に思いをはせます。
「文化ふれあい館」からは、井手ガイドに代わり、万葉集研究の大家犬養先生の心を捉えた小道を抜けて、坂本の棚田へ。
思わず、『ここが太宰府?』といいたくなるような、一面の田園風景の中を歩きます。
地元で、「オカッテンさま」といわれる「鬼子母神」の話をきき、いよいよ大宰府政庁跡へ。八分咲きの桜と大勢の花見客が迎えてくれました。
丁寧な説明を聞いた後、全員で記念写真を一枚。(希望者には、後日郵送することになりました。こんなリクエストにもできるだけ応えていきたいものです)
いったん解散の後、自然と交流の時間になりました。三々五々ガイドと話されたり、アンケートを書かれたりして、しばらく余韻を愉しんでいかれる方がほとんどです。なごやかな今日のお客さんの顔を見ていると、ほっとして、『ボランティア案内をやってて良かった』としみじみ感じる、スタッフにとっても幸せなときです。
晴れているのに、花冷えの気候でしたが、桜の下で弁当をひろげる方もおられました。
花に彩られ、いつもより華やかな『まほろばの里』です。
(サポーター:島松尚宏)
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