コースNo.10 黒田官兵衛の連歌と足利尊氏が頼った原八坊跡
11月12日実施 午前中 天気 晴れ 参加者 8名
西鉄太宰府駅前、観光案内所前で挨拶とコース内容を説明、
天満宮の参道では「連歌」(資料配布)について話し、都落ちをして大宰府に来た平家一門が天満宮に連歌を奉納し、その一人平重衛が詠んだ歌碑を案内し、また平安時代には大宰府を襲撃した藤原純友の鎮圧にあたった小野好古の弟で「書」で有名な小野道風が大宰府に来て住み着き、その子孫は天満宮を支える組織に入り文人(もんにん)と呼ばれて連歌を担当し、子孫の家が参道に残る茶店(小野筑紫堂、小野東風軒)に案内しました。
天満宮の境内では、黒田藩初代・黒田長政の父、黒田官兵衛が天満宮で連歌会を開いてます。そして晩年を天満宮で過ごし、使った井戸、祀られた如水神社に案内し、官兵衛が詠んだ連歌の発句の説明をしました。
有名な連歌師、飯尾宗祇が大宰府に来て連歌会を開いたことなどの話をして、江戸時代に連歌会が催されていた連歌屋(連歌会所)があったところを通りながら説明をしました。
次は足利尊氏が勢いを盛り返した拠点となった原八坊跡に案内しました。四王子山の登り口、浦の城橋を渡り、都の戦に敗れて大宰府で少弐の助けで兵を募り都に登って室町幕府を開くことができた足利尊氏が滞在したという原八坊の跡、また少弐の居城であった浦の城跡を歩きながら古い絵図、原八坊跡に関する資料を参加者に配って昔の面影の原山記念碑、原山の中心であったと思われる中堂跡の碑、原山の僧たちが集まったであろう本堂跡の碑を見ながらそれらの話をして山を下りました。
御笠川を渡り天満宮境内に戻って天満宮ご指定の茶店「小山田」で梅が枝餅を頂いて解散しました。
ボランティアガイド:杢尾