このコースは手作り体験も含めて全行程3時間で、太宰府駅近くに点在するオーナー作家のギャラリーを訪れ、作品とふれあい、もの作りの楽しさや難しさ、そして作家の想いを感じていただきながら、ゆっくりと巡って行くコースです。
10月28日、澄み切った秋空のもと、総勢17名で元気に太宰府駅を出発。最初に『帆足ステンドグラス工房』を見学、店内には大きなものから小物まで、たくさんの作品が展示されており、光によって変わる微妙な色の輝きにため息が出てしまいました。
工房を出て、活気あふれる参道をあえて通らずに路地を進むと、こんなところにこんな店が!と、新しい発見をしていただけます。国博通りの藍染川や光明禅寺の風情を楽しみながら向かった場所は、書道ギャラリー『アトリエ崇暉』。書の素晴しさに触れながら、解説をしていただきました。オーナー作家さんはイタリアの宮殿に招かれ、多くの貴族や名士の前で、「龍」の文字を書かれる実演をなさったこともあるのだとか。そんなお話を聞きながらハーブティーでのおもてなしをうけ、ほっと一息、休息の時間・・・。
続いての『太宰府写真』では、写真機の始まりから最新型のデジタルカメラまで、たくさんのカメラが展示されており、太平洋戦争で使用された航空写真機なども見せていただきました。
次に訪れた陶器ギャラリー『北谷之釜』では、大丸、三越、西武など、数多くの百貨店で個展をされた作品を見せていただき、珍しい“象嵌(ぞうがん)”という技法の説明も聞かせていただきました。解説を聞きながら作品を眺めていると、自分でも創ってみたいという創作意欲がわいてきます。
さらにその次は友禅染ギャラリーショップ『蛇の目うさぎ』に訪問し、糸目友禅染の技法で染めたのれんやタペストリー、ストールなどの服飾や和雑貨などを見せていただきました。ちなみに、ここでしか手に入らない染め抜きジーンズは大人気の商品だそうです。
ギャラリーを出た後は、いよいよ陶器製おはじきの絵付け体験です。素焼きの陶器に筆と絵の具で、サンプルをみながら自由に絵付けをしていただきました。なれた手つきでカラフルな色を付けていく絵心のある方や、こんなことやったことがないという方は悪戦苦闘しながらも楽しそうに、参加者の皆様それぞれにお楽しみいただけたようです。
最後はオーガニックカフェ&ショップの『薬草茶屋 羅紗茶(らさて)』。ラサテとはスリランカ語で“おいしいお茶”という意味で、お客様のその日の気分や体調に合わせて、薬草やハーブをブレンドしたお茶をお楽しみいただけます。この日は皆様お疲れになったでしょうから、疲れを取る『お疲れ茶』出していただき、ギャラリー巡り締めくくりの一服を楽しみました。
これにて全行程無事に終了。心と体の栄養をたっぷりいただき、参加者の笑顔に包まれ、ガイドである私もとても幸せな一日でした。参加者の皆様、快く迎えてくださったギャラリーの皆様、ならびにサポートの方々、ありがとうございました!!(細川聰子)
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