コースNo.18 女性の為の宝満山
開催日 10月25日
連日、晴天続きも、ここ数日PM2.5の影響か、かなり霞む日がありました。
今日は朝から空気がピンッと冷たく感じられ、北風が霞を吹払っていくれました。とても澄んだ空気です。
竈門神社、駐車場上の鳥居には「歩かんね」の常連様、宝満山は初めてだけど登ってみたい!(遠く、北九州から参加)など・・・ワクワクドキドキの「山ガール」12名(定員、満員御礼!!)にお集まりいただきました。鳥居横の広場でスタッフの挨拶、ストレッチ体操、宝満山の3つの名前(宝満山・御笠山・竈門山)やその由来のお話しがありました。
竈門神社の拝殿で、今日の登山の安全を祈願し、さあスタートです!
かつて、修験者が入山の前に身を清めた「汐井川」を右手に登り始めます。
まだ少し足が重く、息も上がります。・・・少しずつ体を慣らして・・。
右手に本谷池を見た後、いつもの正面登山道ではなく、左林道へ曲がり、左側の通称「うさぎ道」に入ります。
(正式名:仏頂山・鬼石・柏谷尾根道)
小さなせせらぎをいくつか渡り、なだらかな道を登って行きます。途中、小川にかかった小さな丸太橋も渡りました。うさぎ道を半分来たところに通称「桃太郎岩」と言う、見事な桃の形をした大きな岩がありました。うさぎ道は後半急な登りもありましたが、木漏れ日がキラキラこぼれる中、サンコウチョウの声やキツツキが木を叩く音も聞こえ、時より木々の間から北風が入り、ほてった体をさましてくれます。気持ちいい!!神吉さんが道脇の「コシアブラ」を見つけ、教えて下さいました。新芽はテンプラにして食べます。この木の幹で太宰府の民芸品「木うそ」が作られます。
仏頂山山頂に到着!869m(宝満山山頂より40m高い!)開山、心蓮上人の墓所と言われ、5月の宝満山修験会の峰入りの時はこの祠の前でお供えとお読経がなされるとの事。
そこから歩くこと15分、キャンプセンター到着、ここで昼食です。
お弁当を食べ、一息つくと、神吉さんが、お湯を沸かし、コーヒーを入れて下さいました。
またお一人お一人に神吉さん手作りの「てるてる坊主」のマスコットがプレゼントされ、皆様「可愛い!!」と大喜びです。ありがとうございました!遠目ではありましたが、一羽の「アサギマダラ(蝶)」がヒラヒラ飛んでいるのを見ることもできました。
さて、十分休息をとり、宝満山山頂へ向かいます。
岩場を登り、階段を登り切ると、左右にパッと視野が開けました。
「絶景かな!絶景かな!」本当に今日は視界が良く、博多湾・福岡・背振山・九千部山・・・
しっかり見えます。
今年築城1350年の大野城(四王寺山)のくぼみもしっかりきれいに見えました。竈門神社上宮は白鳳2年(674年)心蓮上人に玉依姫が現れこの上宮の地に創建されたとの事。たびたび消失したが現在の上宮は昭和32年に建てられたとのこと。
山頂からの景色を十分楽しみ、いよいよ「羅漢道」へと下ります。
いきなり「ハシゴ」を下ったり、鎖を頼りに岩を下ります。最初は緊張して体が硬くなりそうでしたが、皆様、次のステップ、手の置き場を確認しつつ、岩や木の幹を手でつかみ、一歩一歩足を進めて行くことに慣れていかれました。
ちょうどその頃、「遠望の岩」入り口に到着、皆さん荷物を置き、ヒョイっと岩に登ります。宇美町・福岡市内・博多湾までの景色がキレイに見えました。
振り返ると頂上近くの巨大岩が迫って見え、また頂上近くは少し紅葉が始まっていて、ブナなどところどころ黄色や赤の木々が見えました。
しばし休息、スッタフ差し入れのキャンディをいただきました。
再び「羅漢道」に戻ります。この道は今から215年前(寛政12年1800年)仲谷坊の隠居が樵路(しょうろ)(きこりの通る道)を切り開き五百羅漢や千体地蔵を安置した道です。
しかし明治の廃仏毀釈で羅漢像や地蔵は手荒く処分されてしまいました。心ある先人が約200体ほどを拾い上げ、手厚く安置したとの事・・・合掌。
次は「天の岩戸岩」巨大な岩が2つに裂けた様な・・ほんの「人」ひとりが通れるほどの隙間を開けています。自然の造形とは言え神秘的です。「天照大神」になった気分で・・。
次に「伝教大師窟」・・昔の絵図から「法塔窟」ではないかと言われているところです。
「金剛兵衛剣窟」金剛兵衛は南北朝時代から室町にかけての筑前の刀鍛冶でした。
「羅漢道」は大きな岩がそそり立ち、その中を縫うように上下しながら進みました。岩に手を掛け、よじ登ったり、丸太をくぐったり、大きな岩場を慎重に下ったり、≪自分≫はこの自然の中では小さな存在だと、自然への畏怖と崇敬の様な気持ちが湧いてくる、貴重な体験が出来ました。この山の歴史を少し知り、実際に山を歩いて、より一層「宝満山の奥深さ」を感じました。
中宮にて休憩、ここからはいつもの正面登山道を下山します。いままでの羅漢道から比べると、「百段がんぎ」など階段が整っていてキレイに思います。・・でもだんだん疲れが出てくる頃です。ステッキなどを使って足元に注意して、もうひと踏ん張り、頑張って下りましょう!休堂跡・一の鳥居と下り、再び汐井川を左に見て、竈門神社の境内へ戻りました。皆様のおかげでケガも無く、全員無事に下山しました!皆様、本当にお疲れさまでした!
私は今・・足や腰にたくさんシップを貼ってこのレポートを書いています。体は疲れても、達成感・爽快感が残り、と心はとてもリフレッシュされました。「山登り」って良いなぁ!と思いました。又、道中参加者様とお話をさせていただいて、「山登り」や「歴史」に興味をお持ちの素敵な女性が多い事に驚きました!「歩かんね太宰府」ではこれからもコース盛り沢山です。どうぞお時間が合いましたら、またご参加下さい。お待ちしています!本日ご参加いただきました、12名の皆様ありがとうございました!
コース担当のKさん、Iさん、Oさんありがとうございました。
ボランティアスタッフ「I」
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【電話受付】 平日10:30~16:00 / 土曜13:00~16:00 (受付開始は9月1日からです)
【休 業 日】 日・祝日、毎月最終水曜日
※各コース予約制です、開催日3日前までにお電話・FAXで必ずご予約ください。
※定員は原則15名です、お早目にお申込みください。
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