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NPO法人歩かんね太宰府 dwalk.exblog.jp

「歩かんね太宰府」・・・太宰府の新しいまちあるきです。古都太宰府を一緒に歩いてみませんか?


by dazaifuwalk
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13.「大宰府の古代防衛施設 16kmウォーキング」のレポートです!

この秋、福岡地方は少雨の新記録を作りそうです。「まち歩き」にとっては実にありがたい好天つづきの年です。11月末までの【歩かんね 太宰府】35のコースのうち、雨天中止はわずかに1回。はじめたばかりの10月8日(日)のこのコースだけでした。

そんな訳で、16kmウォークはこの日が初実施。スタッフ(小沼・財津・高橋・島松)も張り切っています。プラン作りの段階では、半分が山道の16kmに参加される方は少ないのではないか、と案じたのですが、ふたをあけると定員の12名を早々とこえました。そこでサポーターの数を2名ふやし、参加者は18名となりました。それでも、やむなくお断りをした方があるほどの人気です。

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太宰府観光としては、ちょっと意外な「西鉄下大利駅」に集合して、まず「水城西門跡」へ。東門跡は知っていても、1.2km離れた西門跡は、はじめてという方がほとんど。ガイドの小沼さん(ウォーキングのベテランで、日本史の先生)の説明にも、力が入ります。

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車の少ない道をえらんで、史跡をかこむ田園風景の中をすすみ、国分(こくぶ)へ。ここまでの30分は、平地での足慣らし。ここから標高差は約200m、40分ほどの登り。早足が持ち味の小沼さんから、島松に先頭を替わって、ペースを落とし、ゆっくりと登ります。この日は、申し分のない晴天のいわゆる小春日。早くも汗ばんできました。

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やがて「水城門礎」。ここは四王寺山(7世紀の築城当時は大野山)の外輪山のような肩の部分を、約8kmにわたる土塁が結ぶ山城の、入口のひとつです。いよいよ土塁に沿うように四王寺山を一周します。展望台で、眼下の水城の大堤から、福岡市、志賀島、脊振山などの光景に歓声を上げながら、地元の信仰を集める毘沙門堂へ。すぐ隣がこの山の最高地点(大城山441m)で、三角点があります。野外音楽堂で小休止。疲れた方にはここから車道を、と考えていましたが、皆さん健脚で、予定どうり百間石垣へ。ここは、最もなだらかで攻めやすい、宇美からの道を護る幅180mの石垣。下から見上げると、城壁といった方がふさわしく、壮観です。

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ここから小石垣を抜けて、焼米ヶ原までが、本日のハイライト。人の少ない美しい道です。はじめにカラマツ、続いて今を盛りのかえでの紅葉が迎えてくれ、誰もが幸せな気分に。小石垣は、発掘調査が続けられており、予想を超えるスケールが判明しつつあるとのこと。古代の人びとに思いを馳せながら、二つ目のピーク(大原山354m)の日溜りでのんびりと昼食。

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「太宰府口門礎」まで来ると、折から、九州国立博物館で開催されていた考古学会の参加者が見学に来ておられました。最後に、近年まで雨乞いの祈祷が行われていた「水瓶山」のピークを踏んで、小沼さんお気に入りの参拝の道を、まっすぐに「連歌屋地区」へ下り、太宰府駅にて解散。

おかげさまで、事故もなく、【歩かんね 太宰府】最長・最強のコースを歩き抜かれた皆さんは、ニコニコと【完歩証明書】を受け取っておられました。(参加者の中に、【歩かんね 太宰府】早くも3回目という女性がおられ、記念品の引換券をお渡しました)

(島松 尚宏)

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by dazaifuwalk | 2007-11-23 20:18