15.「歴史の散歩道ウォーキング」
4月8日(木)
快晴の天気に恵まれ、8人のお客様と、9:30に下大利駅をスタートしました。
水城の老松神社は道真公が上陸された場所と伝えられる特異な背景がある神社であることを案内し、特別史跡・水城へむかいました。
水城跡では、水城が造られた背景や大野城、基肆城を含め自然地形を利用した大宰府の羅城であることを説明した後、水城の東側堤を散策しました。
桜はほぼ散り、葉桜になっていましたが、満開の菜の花が迎えてくれる中、「水城」と書かれた墨書土器や、鬼瓦が発見された付近を説明して、国分丘陵の眺望所へ上りました。空気が澄んでおり、福岡ドームや博多湾、能古島まで眺望できたのでお客様は感激し、友達を連れて来たいと喜ばれたのでコースに入れて良かったと思いました。
眺望所で時間を費やしたので、次の陣ノ尾古墳は行く道すがら説明し、現地を見学してもらうことになりました。
筑前国分寺では、国分尼寺を含め8世紀中頃、聖武天皇の詔で全国に建立された経緯などを説明し、次の大宰府文化ふれあい館で1/10の筑前国分寺の七重の塔で当時の大きさを実感してもらいました。また、大宰府文化ふれあい館の北側から同館の「鬼瓦」「鴟瓦」の眺めは格別です。
お客様の熱心な質問が多く、万葉の小道、坂本の山里を経由して大宰府政庁跡に到着したのは、予定より30分オーバーしていました。正殿付近で春の陽射しを浴びながら三十三茶屋のお弁当の味は、格別でした。
午後は、大宰府の歴史が華やかに動きだした政庁の成り立ち、大宰府条坊制について、また、その後の大宰府の保存、顕彰について案内し、次の武藤資頼・資能の墓へ向かいました。
資頼の墓「五輪塔」と資能の墓「宝篋印塔」を案内しているとき、大宰府にも知らない所があるんだなとの言葉を聞き案内してよかったと思いました。
観世音寺と戒壇院では、両寺院の建立経緯・盛衰を説明しましたが、境内・本堂などを興味深く観られていました。
横岳崇福寺跡は、旭地蔵を含め生い立ち・盛衰を説明し、原無量寺跡、浦の城跡へ向かいました。普賢菩薩まで行くとかなり上り坂であり、予定時間をかなりオーバーするがお客様の希望もあり、決行しました。普段行かない所なので、到着した後も呼吸を荒くしながら回りを興味深く味わっていました。
ゴール地の大宰府館に到着したとき、お客様が「今日は12km歩きました」と言われたときは、申し訳なくおもいましたが、お客様に笑顔に救われました。
[筆責] 上園
[スタッフ] 杢尾、嘉村、小沼、神吉、上園