15.「筑紫野 古代・中世山城 16キロ ウォーキング」
雨具を身に付け、小雨降るJR原田駅を出発。
キンモクセイの香り漂よう山里を歩き続けると、狭い山道の入口が出現する。休息と水分補給をおこない登りはじめる。おい茂る樹木を通り竹林を過ぎ、第一の目的地である東北門へと進む。
土塁に3m程の切り通しがあり、その両端に門礎の址が残る東北門を見ると、基肄城への出入口である事を思い知る。
登り続けると丸尾礎石群、10間余りの長い礎石群を通り抜けると視界が開け頂上にたどり着く、一息おきあたりを見廻すと眼前に盛形状の地形が現われる、山城の木山城である。
今回の目的の一つは、中世山城の見学である、九州における中世は島津氏が大友氏等の覇権争いの時代、多くの山城(砦)が築城される、筑紫に築かれたその山城の散策である。基山から天拝湖を廻り天拝山を下るまでに木山城、博多見城、天判山城、飯盛城と続く。巧みに地形を利用し工夫された城の姿を見る事が出来る。木山城の「いものがんぎ」、飯盛城の武者隠し(?)や、空堀り、這いつくばって登ったであろう急斜面。中世の人々が生き残る為、戦う為に知恵と技術を結集し造りあげていった事が想像できる。天拝の山頂で遅い昼食を取り、中世の人々の思いを考えながら、多少泥にまみれて下山し、JR二日市駅に到着し解散。
雨に負けず、皆元気にて帰路につく。
(レポート・原田)